CBD製品について調べていると、テルペンという言葉を目にすることがよくあります。
しかし、テルペンがどのような成分でどのような効果を持っているかを知らない人はたくさんいると思います。
どのような成分かわからないものがCBDに配合されていたら、摂取することを躊躇してしまうこともあるでしょう。
しかし、テルペンには私たちの身体に良い影響をもたらしてくれる効果がたくさんあります。
そこで今回の記事ではテルペンがどのような成分で、摂取することでどのような効果を得ることができるのかを解説したいと思います。
身体に取り入れるものなので、事前にどのような効果を持っている成分なのかを知っておいた方が安心です。
この記事を読んでテルペンに関する知識をつけ、有意義にCBDを活用できるようにしてください。
テルペンとは
まずはテルペンがどのようなものなのかについて解説します。
普段生活する上でテルペンに関する話を聞く機会は少ないですが、実はテルペンは私たちの身近なところにも存在しているのです。
詳しく見ていきましょう。
テルペンは植物の精油に含まれる
テルペンとは植物の精油などに含まれている成分で、特徴として癖が強い刺激的な香りがあります。この成分は強い刺激臭があり、昆虫や草食動物から身を守るための手段として植物に備わっている機能の1つです。
テルペンは昆虫や菌類の体内にもある成分なのですが、それらに比べて植物に最も多く含まれています。
私たちの身近な植物で言うと、レモンやオレンジなどの柑橘類の皮などにもテルペンは含まれており、柑橘類特有のツンとする匂いはテルペンによるものです。
杉やヒノキなどにもテルペンは含まれています。
このように、いろいろなところでテルペンと言う名の成分が存在していることは意外だったのではないでしょうか?
テルペンの効果
揮発性で独特な香りを持っているテルペンですが、この香りにはリラックスできる効果や血圧を下げる効果があると言われています。
レモンやみかんなどの柑橘系の匂いを嗅ぐと、脳内からa波が発生するのですが、これは心身がリラックスできている証拠です。
また、杉やヒノキなどの木から出る香りには人をリラックスさせる効果があり、木の匂いを嗅ぐことによって気持ちが落ち着き血圧が低下すると言われています。
テルペンは匂いが強いので、オイルマッサージの際にはアロマオイルに配合して使用される側面もあり、テルペン配合のアロマオイルを使うことで気持ちを落ち着かせ、身体を癒すことが可能です。
そのほかにも抗炎症や抗ウイルス、抗アレルギー作用などがあり、CBDと同じようにたくさんの効果が期待できます。
テルペンをCBDと一緒に摂取するメリット
テルペンとCBDを一緒に摂取することのメリットについて説明します。
CBDにたくさんの効果があり摂取することでより健康的に生きられることは多くの方が知っていると思いますが、そんなCBDは単体で摂取するより他の成分と混ぜて使用した方が効果が高くなるのです。
CBD単体で摂取した場合、摂取量が増えれば得られる効果も増えますが1日の摂取量が1500mgを超えたあたりで効果の増減はストップしてしまいます。
それどころかそれ以上のCBDを摂取すれば逆に効果が半減するというデータまであります。
これに対して、テルペンなどの他の成分が配合されたCBDだと単体で摂取した場合よりも得られる効果が大きくなるのです。
このように、ある成分を単体で摂取するよりも複数の成分を配合させたほうが効果が大きくなる現象をアントラージュ現象と呼びます。
CBD製品のフルスペクトラムCBDは、カンナビジオール以外にも色々な成分が配合されているので、このアントラージュ現象を期待できます。
テルペンの種類
テルペンには数百種以上の種類が存在し、それにそれぞれ特徴的な効果があります。
また、大麻草だけでも100種類以上のテルペンが含まれていることがわかっており、全てを把握しておくことは困難と言えるでしょう。
今回の記事では、大麻草に含まれる代表的なテルペンを数種類紹介します。
(主に参考にしたサイト
https://www.projectcbd.org/ja/smell-mystery )
α-ピネン
α-ピネンは植物に含まれるテルペンの中でもかなりメジャーで、松、ヒノキ、杉などの多くの針葉樹に含まれています。
ほとんどの品種の大麻にも含まれているα-ピネンは香料や医薬品として幅広く活用されている成分です。
気管支を拡張作用があることから、喘息患者の治療に効果があるのではと期待されています。
また、α-ピネンを体内に取り込んだ人は心拍数が落ち着きリラックス効果を感じることもわかっています。
ミルセン
ミルセンもα-ピネンと同じく多くの品種の大麻に含まれているテルペンの1つです。
鎮静作用や筋肉弛緩作用、催眠作用などの効果が認められており、快い芳香が特徴の成分です。
大麻以外の植物なら、マンゴーやバジル、レモングラスなどにもミルセンは含まれていて、主にリラックス効果を感じたい際には積極的に取り入れたい成分です。
リモネン
リモネンは大麻草や柑橘類に多く含まれているテルペンで、胸焼けや逆流性食道炎などの症状を緩和させる効果があるので既に医療現場ではよく使われている成分です。
柑橘類に含まれるリモネンは匂いが良いので洗剤やハンドソープ、食品や飲料の香料として使われる側面もあります。
また、リモネンは医薬品成分が肌に浸透するのを助ける働きを持っており、ボディクリームや軟膏にも配合されていることが多いです。
リナロール
リナロールは大麻の他に鈴蘭やラベンダー、ベルガモットなどに多く含まれるテルペンです。
リナロールには抗不安作用があり、不安を打ち消すことによってストレスを軽減する効果があります。
また、鎮静・鎮痛作用も高く、免疫細胞に働きかけて免疫系の働きを助ける効果もあります。
セロトニン受容体の伝達信号を増強する働きもあるため、抗うつ剤としても効果的です。
βカリオフィレン
βカリオフィレンはブラックペッパーやオレガノ、食用ハーブなどにも含まれるテルペンで、胃腸を護る働きを有しています。
また、この成分は痛みや炎症、骨粗鬆症などの治療に有効活用できることが研究の成果として実証されつつあります。
ΒカリオフィレンはCB2と呼ばれるカンナビノイド受容体と結合することが可能なので、免疫系の疾患に効果的な治療薬になる可能性が見込まれています。
まとめ
今回の記事ではテルペンの効果やCBDと一緒に摂取するメリット、数百種類あると言われているテルペンの代表主の紹介などを行ないました。
テルペンは大麻以外にも柑橘類や針葉樹などたくさんの植物に多く含まれている成分で、リラックス効果や血圧の低下、ストレスの緩和などたくさんの効果が発見されています。
CBDを摂取するときも、単体で摂取するよりテルペンが含まれたものを摂取するほうがアントラージュ現象によって多くの効果を期待できるでしょう。
今回の記事を読んでCBDとテルペンに興味が湧いたら、ぜひ1度テルペンが含まれたCBD製品を利用して見てください。