生活に必要な物がオンライン上で何でもそろうAmazon。
Amazonは世界中に拠点があり、その知名度から、絶大な信頼を集めています。
しかし、そんなAmazonですが、Amazon内で販売されているCBDは偽物だという噂があるようです。
果たしてどうなのでしょうか?
ここでは、AmazonのCBD販売の実態について解説していきます。
AmazonのCBD販売の実態!
では、さっそくAmazon内で購入することができるCBDは偽物かどうか検証していきましょう!
AmazonではCBDの販売は禁止
結論から言うと、Amazon内で販売されているCBDは偽物である可能性が高いと考えられます。
なぜならAmazonの出品者ポリシーの「麻薬と麻薬関連商品」についての規約に「カンナビジオール(CBD)を含む商品は禁止」と明記されているからです。
しかし、Amazonの検索窓で「CBD」と検索すると、販売が禁止されているにも関わらず多数の商品がヒットします。
CBDが禁止されているにも関わらず検索するとCBD商品がヒットするのはなぜなのでしょうか?
以下で解説していきます。
Amazonではヘンプオイルが販売されている
Amazonで販売されているCBDらしき商品の成分はCBDであると言及されていません。
それらの多くの成分はCBDではなく、ヘンプオイルと言及されている場合がほとんどです。
Amazonでは「ヘンプ商品」を売り出すことは許可しています。
基本的にCBDとヘンプオイルは全く異なるものです。
ヘンプオイルにはCBD成分は含まれてまれていません。
したがって、Amazon内で販売されているCBDらしき商品は基本的にはヘンプオイルであり、CBDを含んでいない商品だと言えます。
しかし、文脈によって、ヘンプオイルはCBD成分を含んでいる意味合いで使われる場合もあるので、消費者が混乱してしまうのも無理はないでしょう。
AmazonはCBD”らしき”商品も販売されている
しかし、例外もあり、ごく僅かな場合のみですが、CBDが売り出されていると思われるケースもあります。
実際にAmazonでCBDらしき商品がどのように販売されているか見ていきましょう。
引用:Amazonで、CBD商品は買える?
こちら商品名は「cannabi(カンナビ)」でCBDを表す「cannabis(カンナビス)」とはギリギリ言っていません。
カンナビスと言ってしまうとCBD商品であると明示してしまっているのでAmazonの規約上、アウトになってしまうためこのような言い方に留めているのでしょう。
また、商品説明では『何が』含まれているのかは、ほのめかされています。
以下がこの商品の実際の商品説明です。
3300mgのヘンプ種子エキス=CBDを明示しているのではないかと考えられます。
また、レビューにもこの商品がCBDであることを思わせるようなレビューもありました。
このように、Amazonの規約をすり抜けて、恐らく本物のCBDと見られる商品も購入することができることもあります。
しかし、このような商品はしばらくするとAmazon側に削除されてしまいます。
現にこの商品は削除されてしまったのか現在では、Amazon内で検索しても見つけることはできません。
また、他にもCBDの”B”の部分を数字の”8″にして「C8D」と表記して販売するなど、巧妙な(?)手段を使いながらCBDらしき商品を販売しているケースもあります。
アメリカのAmazonもCBDの販売は禁止!!でも・・・??
ここからはCBD先進国と言われているアメリカでのAmazonの販売状況を見ていきましょう。
大麻が合法化されており、Amazonの創業地でもあるアメリカですが、実はアメリカのAmazonでもCBDの販売は禁止されております。
しかし、アメリカのAmazonでも影でCBDが流出しているようなのです。
アメリカの「ワシントン・ポスト」という新聞社がAmazonでヘンプ商品の中でCBDの疑いがある商品13品を抜き打ちで購入しました。
その内なんと11品からCBD成分が検出されたというのです。また、基準値を超えるTHC(マリファナ成分)を含む商品も1つ見つかりました。
(参考:Amazon prohibits CBD sales, but it’s still easy to buy on the site)
この結果からアメリカでも日本と同様にCBDは禁止されていながら、実際には流失してしまっていることがわかります。
しかし、販売者から直接消費者に配送される場合は、Amazonも中身を確認しようがありません。
また、ドラッグへのハードルが低く需要があるアメリカですと、このようなことが起きているのは何ら不思議なことでないように思えます。
将来的にAmazonはCBDの販売を許可するか?
では、ここからは、将来的にAmazonがCBDの販売を許可するようになるかという考察に移っていきたいと思います。
ずばり、将来的には、AmazonはCBDの販売を始めるだろうと考えています。しかし、これには少し時間がかかるかと思います。
実際のところCBDが合法化されたのは最近のことで(アメリカの全ての州でCBDが合法化されたのは2018年12月)安全性などにおいて十分な研究結果は出ていません。
また、アメリカなどの大麻が合法化されている国でも大麻製品を使用することを快く思っていない人も一定数いるようです。
したがって安全性が保証されていない商品を禁止するAmazonの規約は理にかなっていると思います。(実際にはAmazonのCBDに対する規約は機能していませんが)
しかし、世界的には、CBDの市場は間違い無く拡大しています。
あの世界的大企業、コカ・コーラ社(正式名称:The Coca-Cola Company)もCBDの流行に先駆けてCBD事業に参入することを検討しているようです。(参考:コカ・コーラ、大麻飲料検討 健康成分着目、カナダ社と開発協議 SankeiBiz)
また、食品医薬品局(FDA)では産業用大麻抽出物の安全性と有効性を調査に取り組んでいくことも発表しました。
このようにCBD市場が確実に拡大していくであろうと強く予想できる要因は数多くあります。
CBDが流行し、安全性も確認できるようになれば、Amazonも積極的にCBD販売に取り組むようにあるのではないでしょうか。
まとめ
現状では、”基本的”にAmazonではCBDの購入はできません。
今回ご紹介したように、「CBDと思われる」商品を購入することは可能ですが、偽物である可能性はかなり高いと思われます。
また、安全性に関してもかなり不安な点が多いので、Amazonで購入するのはやはりリスクが高すぎると言えます。
したがって、CBDをオンラインで購入する際は、より信頼できるサイトで購入するのが良いでしょう。
ですが、何か購入するついでにAmazonでCBDを購入できるようになればとても便利ですよね。
ぜひ、CBD市場の拡大と共に、Amazonの対応もどう変わっていくのか、今後注目してみてくださいね!