超臨界CO2抽出法って?メリットや他の抽出法との違いを紹介


CBDを使用している人はすでに日本にもたくさんいて、これからもその人数は増えていくと思います。

まだ使用したことはないけどCBDに対して興味を持っていると言う人もたくさんいるでしょう。

今回は、そんなCBDの抽出方法についての記事を書きました。

CBDの抽出方法には主に2つの種類がある事をご存知ですか?

この記事では超臨界CO2抽出法という手法をメインに紹介します。

記事の最後にはもう1つの抽出法であるアルコール抽出法についても触れますので、この記事を読めばCBDの抽出法について概ね理解できるようになるかと思います。

是非最後までお読みください。

超臨界CO2抽出法について

まずは超臨界CO2抽出法について解説します。

聞き慣れない言葉だと思うので、まずは言葉の意味から説明していこうと思います。

中学生の頃に理科の授業で習ったような部分もあるので、懐かしい気持ちになるかもしれません。

超臨界とは

そもそも超臨界って何?と思う人が大半だと思います。

超臨界とは、流体の1つでその物質の状態の呼び名です。

流体には一般的に3つの状態があり、1つ目は水などを指す「液体」です。

2つ目は酸素や二酸化炭素などの「気体」で、3つ目が金属や氷などを指す「個体」になります。

流体の中の液体は成分を中に溶かし出す性質「溶解性」を持っており、気体にはいろいろな場所に忍び込む「拡散性」と呼ばれる性質があります。

液体の溶解性と気体の拡散性を併せ持っている特殊な流体が、超臨界です。

二酸化炭素を利用する新しい抽出方法

この超臨界の特性を利用して、二酸化炭素を用いて何かしらの物質を抽出する方法が、超臨界CO2抽出法です。

二酸化炭素(CO2)に温度と圧力を加えていくと、気体から超臨界に状態が変化します。

この超臨界の状態である二酸化炭素の中にCBDの元となるヘンプを加えると、テルペンやカンナビノイドなどのCBD製品に必要な芳香成分と有効成分が超臨界流体の中に溶け出します。

それらが溶け出した後に超臨界流体を常圧に戻すと芳香成分と有効成分のみを残して抽出する事ができるのです。

超臨界流体の圧力と温度を調節して、特定物質を抽出する方法が超臨界CO2抽出法です。

この方法では、通常は溶解しないような物質でも抽出や分離させる事ができます。

超臨界CO2抽出法はCBD以外にも使われている

超臨界CO2抽出法は、CBDを抽出するためだけの方法ではなく、以前から他の物質を抽出するために利用されてきました。

例えばカフェインレスコーヒーは、超臨界CO2抽出法によってコーヒーからカフェイン成分のみを抽出して、取り除かれることで作られています。

ビールの苦味や香り、泡に密接に関係しているホップの成分も超臨界CO2抽出方法で抽出されているのです。

そのほかにも、カレーの匂いを抽出してレトルト食品に匂いをつけたり、衣服から汚れを吸着して除去する超臨界クリーニングなど、この抽出方法は様々なことに使われています。

あなたの身近なものでも、探してみれば超臨界CO2抽出法が用いられたものがたくさんあるかもしれません。

超臨界CO2抽出法のメリット

では、超臨界CO2抽出法にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

実際に確認されているこの抽出法のメリットを2つ紹介します。

低温抽出ができる

まず1つ目のメリットは、超臨界CO2抽出法なら低温で成分を抽出する事が可能な点です。

この抽出法に使われる二酸化炭素は臨界温度が32度なので、低い温度で超臨界流体に変化します。

CBDの元となるヘンプのような植物に含まれる栄養や芳香成分は、熱に弱く高温で抽出しようとすると成分が壊れてしまいます。

二酸化炭素を利用すると、低温で抽出が可能なので植物本来の栄養や芳香成分を壊さずに取り出す事ができるのです。

安全性が高い

超臨界CO2抽出法のメリットには安全性の高さも含まれます。

この方法の場合、抽出の過程で薬品やアルコールなどを使わず二酸化炭素のみで抽出を行います。

二酸化炭素以外のものを何も使わないので不純物が混ざってしまう心配がなく、この方法で抽出した成分を使えばクリーンでクオリティの高い製品を作ることが可能です。

CBDのアルコール抽出法について

CBDの抽出方法にはアルコール抽出法というものもあります。

この方法は、ヘンプをアルコールに浸すことでCBDオイルを抽出する方法です。

ヘンプに含まれるCBD成分は水に溶けやすい水溶性という特性があるので可能な方法になります。

アルコール抽出法は低コストで行えますが、抽出物にアルコールの成分であるエタノールが混じる可能性があり、品質を比べても超臨界CO2抽出法で抽出したCBDの方が高品質な場合が多いです。

このデメリットがあるので、アルコール抽出法よりも超臨界CO2抽出法の方が良いCBDを製造する事が可能と言われています。

まとめ

今回の記事ではCBDを抽出する方法の超臨界CO2抽出法について解説しました。

CBDを利用している人の多くは、身体に対する効果のみに注目して抽出方法はあまり気にしていないかもしれません。

しかし、自分が身体に取り入れる物がどのような方法で抽出されているのか、何故その方法で抽出されているのかを知れば、CBDに対する理解もさらに深まる事でしょう。

CBDの成分や性質は、まだ一般の方にはあまり知られていない事がたくさんあります。

効能以外の側面に関する情報も、これからたくさん発信していけたらなと思っています。

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