今でこそあまり見られなくなりましたが、以前はCBDに対する最大の関心事の1つとして、「CBDはキマるのか?」ということがあります。
当然キマることなどあるわけがないのですが、CBDを「大麻から抽出されたアヤシい成分」だと認識していると、そんな誤解をしてしまうのかもしれません。
しかし、今になってなおこんな勘違いをしていたら恥ずかしいので、恥をかかないようこの記事で正しい知識を身に着けてください。
CBDでキマるとは?
この記事で説明する「キマる」とは、大麻などを使用したときに起きる「ハイ」な状態になることを言います。
Medleafというサイト(https://medleaf.jp/cannabis-tolerance/)によると、「ハイになると気分が良くなり、何をしても楽しいと感じられるようになる」と書かれています。
そして、音や光に敏感になり、目に映るもの全てが鮮明に見えるようになります。
バットトリップという状態になると、心を乱したり、おさまらない恐怖を感じたりと、一時的なパニック状態になることもあるそうです。
キマるとはこのような状態になることを言います。しかし、CBDでキマることはありません。
CBDがキマることがない理由
では、CBDはなぜキマることがないのか解説していきます。
CBDには精神活性作用がない
CBDと同じ大麻に含まれる成分の1つに、THC(テトラヒドロカンナビノール)という成分があります。
このTHCには精神活性作用があり、これにより気分が高揚したり、欲求が高まったりします。いわゆるハイな状態になるということです。
一般的に大麻がキマると言われているのは、このTHCが含まれているからです。
おそらく、この「THCがハイになる成分である」という情報が誤って伝わり、「CBDがハイになる成分である」となったのでしょう。
THCは幻覚作用や記憶への影響、学習能力の低下などをもたらすため、日本では禁止されています。
CBDは精神活性作用がないので「キマる」事はありません。もちろん、日本では合法的に使用が認められています。
CBDはWHO(世界保健機関)に認定されている
WHOの報告書によると、2017年11月に「ヒトにおいてCBD は、乱用あるいは依存可能性を示唆する作用を示さない。」と記載しており、CBDの安全性を認めています。
とある専門家は、CBDは「神経を興奮させて元気になったように錯覚する」ような作用ではなく、「ちゃんと体に健康的に作用し、健全に元気になれる」と述べています。
https://cigarette-e.com/who-cbd/
「キマる」ような不健康なものではないということですね。
レビューや記事で「CBDはキマる」と書いてあるけど大丈夫なのか?
他の記事やレビューなどで「CBDはキマる」という言葉を見かけますが、これはあくまで「CBD的にキマる」という意味です。
CBDを使用するとリラックス効果があり、気分がよくなって、体感的に「キマる」と表現したのでしょう。
カンナビジオールの取扱説明書というサイト(https://cbdnote.jp/will-it-be-high-in-cbd-oil/)に、「CBD的にキマる」商品の特徴がありました。以下の通りです。
- 「CBDの濃度が10%以上の高濃度のもの。
- これを660mg以上摂取すると、キマるに近い状態になる。
とのこと。
CBDがキマらないことは分かったけど、実際どんな効果があるのか知りたい方も多いでしょう。以下からはCBDの効果について解説していきます。
CBDにはどんな効果があるのか
麻田製薬のサイト(https://cbd.co.jp/column/how-does-cbd-make-you-feel/)によると、次のとおりです。
ストレスを緩和・不安が軽減する
CBDを使う事で気分がよくなったり、不安を和らげたりする効果があります。
不眠症の治療に役立つ
不眠症などの睡眠障害を抱えた人に投与したところ、睡眠時間が長くなり睡眠の質が良くなったとの報告がありました。
依存症や中毒を緩和する
タバコの喫煙本数を減らす効果があると言われています。ラットを用いた実験では、アルコール依存症の予防にも効果的であることが証明されました。
また、マリファナなどの薬物依存症や中毒にも効果があるそうです。
神経変性疾患の治療に使える
アルツハイマー病やパーキンソン病の治療に効果があると言われています。
アルツハイマー病の特徴である認知機能の低下を予防したり、パーキンソン病では、患者さんの生活の質が向上したというデータがあります。
痛み・炎症を緩和する
偏頭痛や筋肉痛など、様々な痛みに効果が期待されています。
カナダの研究室の実験によると、変形性関節症のラットにCBDを使用した所、炎症を軽減することができたそうです。
ニキビなどの皮膚疾患にも効く
ニキビは皮脂が毛穴につまり、皮膚に炎症が起きることでできるものです。
ある研究で、CBDオイルが皮脂の過剰な分泌を防ぎ、炎症を防ぐことが分かっています。
次に、CBDを実際に使った方のレビューを紹介していきます。
CBDの効果に関するレビュー
SUPARIというサイト(https://supari.jp/cbd/2093)によるとCBDに即効性はなく、長期使用で効果が発揮されるとのこと。
CBDを使い始めて数週間後に、身体が軽くなり始めたように感じたり、よく眠れるようになったりと効果を実感するようになったそうです。
この方以外にも「以前は夜に何度も目覚めてしまっていたが、寝る前にCBDオイルを摂取したら朝まで寝られるようになった」という声が多かったです。
次に、購入の際の注意点について解説していきます。
CBDを入手する際の注意点
麻田製薬のサイト(https://cbd.co.jp/column/how-does-cbd-make-you-feel/)によると、CBDを購入する際には注意が必要です。
マリファナ由来で作られたCBDには、THCが混合している可能性があります。THCが含まれていないものを摂取しましょう。
CBDを入手する際には、THCフリーと記載があるものを購入してください。
基本的に日本で購入する際には「THCフリー」のものを購入すれば問題ないのですが、中にはCBDを抽出する工場の管理が甘く、完璧にTHCを取り除いていない製品も出回っています。
実際に、国内で取り扱っているCBDから、THCが検出されたという事例もありますので、注意が必要です。
CBDオイルを購入する際には
- 国からの許可を得ている
- 販売の実績がある
など、信頼できるメーカーからCBDを購入するようにしましょう。
CBDの使い方
elixinolというサイト(https://elixinol.co.jp/choice/)によると、3つの使い方があるそうです。
飲む
飲むタイプにはスポイトタイプとカプセルタイプのものがあります。
スポイトタイプは、舌下に垂らして飲み込んで使います。飲む量を調節出来るのがメリットです。
また、口内にゆっくりなじませると、より効果的にCBDを取り入れることができます。
カプセルタイプは一般的なサプリメントと同様の使用方法です。
1粒あたりで摂取するので、CBD摂取量の管理はしやすくなるでしょう。
オイルのようにこぼす心配もなく、持ち運びも容易です。
塗る
CBDオイルを使って首筋や関節・筋肉など気になる部分に塗って使用します。
ちょっとした隙間時間に、塗ることができます。
肉体を酷使するお仕事や、同じ姿勢でいることの多いデスクワークの人にオススメです。
吸う
機器を使用することで、水蒸気化させたCBDを吸い込み、体内に取り込みます。
CBDの効果を早く感じられ、効率的に利用できるのがポイントです。
ただし、機器は消耗品なので、定期的な買い替えが必要となります。
なので、CBDを使い慣れてる方にオススメです。
CBDを使用する際の注意点
クリニック千里の森というサイト(https://clinic-senrinomori.com/topics/column/1285/)によると、次のとおりです。
車の運転はなるべく控えましょう
CBDにはリラックス効果があるため、眠くなる可能性があります。
CBDに慣れていない場合は、車の運転などの集中力を使う作業は避けましょう。
薬を使用している人は医師に相談しよう
薬との併用は効果を高めすぎたり、副作用がでたりすることがあります。
CBDの使用は可能かどうか、医師に確認してから使用しましょう。
妊娠、授乳中の使用は医師に相談しよう
妊娠中、授乳中でも使用できますが、乳児に影響が出ないとは言いきれません。
この際も医師に相談してから使用しましょう。
CBDの使用量に気をつけよう
CBDをたくさん摂取すれば良いというわけではありません。
適切な使用量は個人差があります。
過剰摂取は副作用の原因にもなるので、まずは少量から始めましょう。
まとめ
CBDは大麻使用時のように「キマる」ということはありません。
上手に利用すればストレスが緩和したり、よく寝られたりする効果が期待できます。
ただし、購入の際は必ず信頼できるメーカーから購入しましょう。