CBD関する情報を耳にすることが増えているように感じます。良いことですね。
しかし、流行ってくるものには必ず本当なのか、嘘なのか、様々な噂話がつきまとうものです。
「CBDには依存性がある」というのは、そんな噂話の1つです。
原料が大麻ということもあり、ここが心配で使用に踏み切れない……という人もいるのだそう。
結論から言えば、CBDに依存性は無いんですけどね。
というか、依存性のあるものが国内で出回っていたら間違いなく国が動きます。
国が規制の動きを見せていない=依存性がない、と言い切っても良いとは思いますが、もう少し深く掘り下げてみようと思います。
そもそも、依存症はなぜ起こるのか?
過度なアルコールや薬物を使い続けると、依存症になることは皆さんもご存知だと思います。
なぜ、依存症が起こるのでしょうか?
人間の体には、バランスを維持しようとする恒常性という機能があります。例えば以下の通り。
- 運動して体温が上がる→汗をかいて体温を下げる
- 汗を流して体内の水分が減る→水を飲みたくなる
- 血液中のカルシウム濃度が減少する→骨を分解し、カルシウム濃度を上げる
恒常性はとても便利な機能ですが、欠点が1つ存在します。
それは、バランスが崩れた状態が長く続くと、その状態を維持しようとしてしまうということです。
長い間、体内にアルコールや薬物があり続けると、脳はそれが普段の状態であると勘違いをしています。
時間が経ち、アルコールや薬物が体内からだんだんと抜けていくと、脳は恒常性を維持するため、アルコールや薬物を摂取しようとします。
この時、不足したアルコールや薬物を補って欲しいという体への信号が依存症の正体です。
CBDに依存症はあるの?
では、CBDには依存症があるのでしょうか?
最初にも書きましたが、CBDの原料は大麻草です。
大麻草といえば、ドラッグとして使用されることが印象に強いんではないでしょうか。
大麻草から抽出される物質はいろいろと存在しますが、その中でも特に代表的な成分にTHCとCBDがあります。
THCには、多幸感やハイになるなどの向精神作用があり、依存性が強いという特徴があります。
一般的に「大麻」という単語から連想される効果というのは、ほとんどがTHCによる効果だと考えて良いでしょう。
もちろん、日本では法律で禁止されており、使用することができません。
それに対して、CBDには依存性がありません。
つまり、同じ大麻草から抽出されたとしても、THCが含まれなければ、CBDには依存症がないので安心して使用することができます。
これはWHOも認めていることであり、安全性は評価されているといってよいでしょう。
CBD の潜在的な治療効果を数多くの管理されたオープン試験を横断的にみると、良好な安全なプロフィールをもち、一般的に良好な忍容性(許容性)がある。
出典:WHO CANNABIDIOL (CBD) Pre-Review Report Agenda Item 5.2
また、最近の研究では、CBDがアルコールやタバコなどの依存症の治療にも効果があることが分かってきました。
CBDの研究に、今後も期待ができますね。
まとめ
今回の記事をまとめると、
- 過剰にアルコールや薬物を取ることで、依存症になる。
- CBDには依存症はなく、安全性が高い。
- CBDは、タバコやアルコールなどの依存症の治療効果が期待できる。
ということになります。
CBDに関して多くの研究がされており、WHOにおける見解でも、CBDには依存性はありませんでした。
今後は、安心してCBDを手にすることが出来るようになったのではないでしょうか。