世界を見まわすと、大麻に含まれる成分CBD(カンナビジオール)は医療目的として幅広く使用されていることに気が付きます。
一方、日本国内ではCBDが医薬品として認められていないこともあり、医療目的でCBDが使われる現場というのはほとんど見られません。
しかしいずれ、国内でも医療を目的としてCBDを使用する時代は来ると思っています。実際に効果がありますからね。
そこで今回は、「病気に対するCBD研究」として、CBDがどんな疾患に効果があるのかをまとめます。
CBDによる効果、効能10選
CBDは、効果が非常に多岐にわたります。
具体的には以下の通り。
- 依存性の緩和
- 高血圧の緩和
- 痙攣の緩和
- 中毒の緩和
- 緊張の緩和
- 不安の緩和
- 食欲改善
- 関節痛
- 不眠症
- 鎮痛、抗炎症作用
ちなみに、これらはCBDによるとされる効果のほんの一部です。
実際には、まだまだ数多くの効果があるので、気になったら調べてみるのも良いでしょう。
ちなみに、なぜこんなに様々な効果があるのかというと、CBDがセロトニンやドーパミン等の神経伝達物質に反応に関わることが理由です。
1つ1つの疾患それぞれに対しての特効薬というわけではなく、疾患の根元にある根本的な部分に効果があるということです。
花を育てるときに、虫食いになった葉っぱを取り除いたりするのではなく、根っこに栄養を与えて健康状態を良くするイメージといえば分かりやすいでしょうか。
文字通り根本から健康状態が改善されるため、さまざまな疾患に効果があるわけです。
医療用CBDについて
CBDは体の病気から精神の病気まで、幅広く利用されていることは先に書いた通りです。
次項に記載する内容は、研究結果を元に効果が見られたとされる疾患のまとめです。
体の病気に対するCBD
ガン
国内三代疾病の1つでもあるガンは、日本では2人に1人がガンにかかり、3人に1人が死亡するといわれてます。
喫煙や過度な飲酒、睡眠や栄養不足、ストレス、ウィルス感染等、様々な要因が長年にわたり蓄積され発症するといわれています。
CBDに含まれる化学物質には抗がん効果があるとされており、さらに抗がん剤治療における副作用にも効果があるのではないかといわれてます。
糖尿病
通常の血糖値が110mg/dL未満とされており、糖尿病患者の方は140mg/dLを常時上回っています。
海外ではマウスを使用した動物実験が行われ、CBDは、血糖値を下げるといわれております。
認知症
認知症は、脳の神経細胞が壊れるために起こる症状や状態であり、 そして認知症が進行すると、物忘れや理解力や判断力に大きく影響すると言われています。
CBDは、老化と共に進む機能低下から守るといわれています。
てんかん
てんかんは、脳内にある神経細胞の異常な電気的興奮に伴い、けいれんや意識障害などが発作的に起こる脳の疾患です。
GW製薬(イギリス)のCBD製剤での臨床試験によると、CBDには「脳の過剰な活動」を鎮める作用が認められました。
1日に200回以上発作があった8歳の少女が、少量のTHCを含んだCBDオイルで治療を始めて以降、てんかん発作から解放され、後に走り回るほど回復したという例があります。
これは、CBDが疾患に対して高い効果を示した非常に重要な症例です。
また、ほとんどの抗てんかん薬に精神作用があると言われているのに対し、CBDエキスは精神作用がないと言われています。これも重要なメリットの1つですね。
ちなみに、ここでいう精神作用とは、「イライラしたり、攻撃性の増大、抑うつなどの精神症状」のことです。
精神的な病気に対するCBD
うつ病
脳の中では情報を伝達するためにさまざまな神経伝達物質が働いており、そのうちセロトニン、ノルアドレナリン、ドパミンは、モノアミンと総称されています。一説に、うつ病は、このモノアミンが減ることで引き起こされるとされています。
すべてのうつ病がモノアミンの減少が原因で起こるわけではありませんが、少なくともこれが原因のうつ病に対して、CBDは有効です。
CBDカンナビノイドは、セロトニン受容体を通して細胞と細胞の間の伝達信号を増やすことができ、不安感やうつ状態を軽減させることが出来ると言われています。
不眠症
「夜寝つきが悪い」「眠りを維持できない」「眠りが浅く十分眠った感じがしない」等の症状が続き、よく眠れないため日中の眠気、注意力の散漫、疲れや種々の体調不良が起こる状態を指します。
睡眠のパターンに合わせて摂取する事で睡眠時間が長くなり、寝つきが良くなります。
ちなみに、これについては私が実感している効果でもあります。
胸を張って言いますが、CBDは不眠症に対して有効です。
不安障害
精神疾患の中でも、パニック障害や恐怖症、PTSDなどが不安障害に含まれます。
この疾患の原因には不透明な部分が多く、身体的要因や心理的要因、社会的要因が関わっていると言われています。
動物実験によると、CBDは脳内のセロトニン伝達を刺激することにより、速効性の抗鬱作用および抗不安作用を引き起こすといわれてます。