ヒンズー教の神・シヴァは大麻草を好む。
3月、ネパールの街カトマンズではシヴァ神の祭りで大麻の香りが漂っている。
大麻は吸ったことはないが、香りは知っているというネパール人は多い。
ネパールでは大麻は非合法だが、カトマンズの田舎道を歩いていると雑草のように大麻草が茂っているのを見かけることがある。
それに対して疑問を持つことはない。なぜならそれが日常だからだ。
渋谷の雑貨店に目を向けると、大麻柄のTシャツがカッコよく陳列されている。
それを購入するのは、どこにでもいるごく普通の若者である。
彼、もしくは彼女は、実際に大麻を見たことも、そして香りを嗅いだこともないだろう。
それに対して疑問を持つことはない。なぜならそれが日常だからだ。
価値観の違いから、日常の中の景色にあるただの雑草であったり、はたまたTシャツ柄であったりする。大麻とはそういうものだ。
日本でCBDが話題になっている今、ウルグアイ、アメリカ(一部の州のみ)、カナダに続いてメキシコでも大麻合法化のニュースも飛び込んできた。
世界最大規模の大麻市場が誕生!と、大麻ビジネス業界では非常に大きな関心の的になっている。
大麻の合法化についての、人体に与える害の大きさや医療効果などについて世界で議論が続いている。
日本では世界に比べ、大麻に対して違法薬物としての認識が強い。
大麻の本質は何であるか?という疑問より、「ダメ、絶対。」と拒絶反応が勝っている傾向にある。
断言するが、日本の大麻に対する認識は非常に遅れている。
しかし、それを嘆いたところで事態は変わらない。
必要なのは「知ること」だと思う。
・世界規模で、大麻に対する認識が変わっていることを。
・日本でも、北海道には雑草のように大麻草が茂っていることを。
世界の国々が大麻の合法化に進む中、日本は、もうそろそろ大麻についての先入観を払拭する時期が来たのではないだろうか。